About us
Contact Improvisation Group C.I.co.
Executive committee of i-Dance Japan
コンタクト・インプロビゼーション・グループ・シーアイシーオー
i-Dance Japan コンタクト・インプロビゼーション・フェスティバル実行委員会
C.I.co.は2000年春、日本のコンタクト・インプロビゼーション(CI)をトータルに元気にしていこうという主旨で設立された、東京をベースに活動するグループ。2012年8月に活動拠点を東京から鹿児島県伊佐市に移しました。
今日に至るまで、普及活動(ワークショップ)、交流活動(フェスティバル、各地での講習会・交流会)、公演活動、後進育成などに力を注いできています。
「ふれあう事から始まるダンス」としてCIの広く深い可能性を追求し、島根県立美術館、水戸芸術館付属舞踊学校、山口情報芸術センター、金沢市民芸術村等各地の公共ホール、群馬県立盲学校や、保育園から大学院など教育機関、国内各地での活動を行ってきました。
2011年夏からは東日本大震災の復興支援に少しでも協力したいと思い、微力ながら福島県での小学生等を対象にしたWSを開催してきました。そして現地の人達と共に「ふれあいづダンスクラブ」を発足させました。今後も定期的に赴き、現状の理解と今後の見通しをたてながら、一緒に考えていきたいと思っています。
青山学院大学等で行なわれる社会人対象「ワークショップデザイナー育成プログラム」の選考会や、医療・福祉系企業の採用試験で、このダンスを使った新しいスタイルの面接を提案し、身体と心の両面からアプローチをかける社会人育成を目指しています。
一方、海外への日本のCIの紹介を兼ね、ヨーロッパCIティーチャーズ会議ECITE (2002, 2010)や、フライブルグCIフェスティバル(ドイツ)に参加しワークショップを担当、ブリストルダンスセンター(イギリス、2003)やイスラエル・コンタクトフェス(2005, 2007) で集中講座を担当するなど、日本人としてのCIを探求・紹介し、その評価も高まってきています。アジアに於ける活動では、Asian Improvisation Art Exchange @ Mullae (ソウル 2008, 2010) や、Contact Festival Kuala Lumpur(マレーシア2011), I-dance Taipei(台湾2011)に参加。東アジアやアフリカのアーティストらとの協同でCIの発展と交流に向け、今後の継続企画に取り組んでいます。
2006年からグループ内にCIFJ実行委員会を設立し、2008年から毎年国際的なフェスティバル(Contact Improvisation FestivalJapan)を主催。東京、金沢、神戸を会場に世界各地からの参加者、講師を集め、国際的な交流とCIを集中して学ぶ場を創っています。芸術としてのCIの研究、国際的レベルのワークショップの機会提供と、日本のCIの確立、さらに世界各地のフェスティバルを結ぶ大きなネットワーク活動を目的とした場を創造し、充実させていきたいと思っています。初心者からプロフェッショナルダンサーまでの幅広い参加者を対象にした環境を創りだしつつ、CIの新たな価値と創造を目指しています。
C.I.co.は、2012年夏に活動の拠点を鹿児島県伊佐市に移転、新たに土地の特色を生かした活動を企画中です。
(2012年8月現在)
C.I.co.の主な活動実績
C.I.co.は2000年、日本初のコンタクト・インプロビゼーショングループとして設立。以後今日に至るまで、普及活動(ワークショップ)、交流活動(フェスティバル、地方での講習会・交流会)、公演活動、後進育成などに力を注いできている。海外でのワークショップ、パフォーマンスや、講師招聘、ワークショップ開催など、国際的に、より多くの人々と踊る場を創造し、CIの楽しさを分かち合ってきている。2006年にCI Festival Japan 実行委員会を立ち上げ、2008年より国際フェスティバルを年1回開催している。
[過去の主な実績]
2000〜2003年毎年末【大蒟蒻とエンペラ】ワークショップ、ジャム開催/アートボランティアへの企画参加が、銅賞受賞
2002〜2005年【ダンスインプロビゼーションフェスティバル東京】4回継続開催
2002・2003・2004年 島根県立美術館にてCIワークショップ、ミュージーアムコンサート
2002.7 ヨーロッパCI会議に出席、パフォーマンスとワークショップも行う
2003.11 日本福祉文化学会大会にて、CIワークショップ開催
2004.5 愛知芸術文化センターにてワークショップ&コンサート
2005.11 (財)地域創造の公共ホール現代ダンス活性化事業において名取市文化会館他でCIワークショップ、ワークショッ
プ参加者も含むCIパフォーマンスを実施
2005.12、2007.12 イスラエル・コンタクト・フェスティバルに参加。東洋のコンタクト・インプロを国際的に紹介
2006.1〜 「芸術家とこどもたち」主催事業に参加し、小学校、幼稚園でのCIの授業を担当
2006.2 みやぎダンス主催、身体障害者も参加するCIワークショップを行う
2007.2 財)地域創造の地域ホール現代ダンス活性化事業、会津若松風雅堂にてワーク
ショップと パフォーマンス、アウトリーチ活動
2007.3 茅ヶ崎文化会館にてワークショップ
2007.4 Michael Schumacher招聘「ダンス・インプロビゼーション・プロジェク
ト2007」開催
森下スタジオにてのワークショップとSuper deluxe, Cayにてパフォーマンス
2007,6 人茶ワークショッップカフェ@前橋 にてワークショッップ開講
2007.7 豊島区主催「子どものための文化体験プログラム」 区内保育園にて園児にワー
クショップ
2007.8 名取市文化会館10周年記念「なっさい」に参加。インプロ・パフォーマンス
2007.9 コンタクト・インプロビゼーションフェスティバルジャパン2008のプレフェ
スティバル開催 @森下スタジオ
2007.12 イスラエルコンタクト・インプロビゼーションフェスティバルに参加。集中
講座を担当
2007.12 群馬大学教育学部の事業で、群馬県立盲学校にてワークショップ「盲学
校deアート」
2008.2 Katie Duck招聘ワークショップ主催@急な坂スタジオ(共催)
2008.3 CI Festival Japan 2008開催
2009.2 CI Festival Japan 2009開催
2010.3 CI Festival Japan 2010開催(東京 / 神戸)
C.I.co.10周年記念「大蒟蒻とエンペラ」開催
社会福祉法人 天寿園会 入社面接試験の中でCIを行なう
アメリカ、ヨーロッパ、韓国にてフェスティバルや会議、交流企画に参加
2010 - 即興パフォーマンスシリーズ 【Motivation3.8】 をスタート
2011.2 多治見市文化会館、会津若松市にてCIWSとPF
.3 東日本大震災のチャリティー企画としてCIのジャムを開催
.5 スイス、ジュネーブにてCIのWS開催
.7 会津若松にて復興支援事業参加 大熊町からの避難小学生対象にCIWS開催
社会福祉法人 天寿園(青森県八戸市)にて社員研修WS担当
CIフェスティバル・クアラルンプール参加。WS、PF実施
.11 i-dance Taipei2011(台北即興ダンスフェスティバル)参加 WS、PF実施
.12 if… Voices開催(演劇、ダンス、音楽の即興公演)
2012.1 CIMJ(コンタクト・インプロ・ミーティング・ジャパン)参加 WS担当
2001〜2003年度セゾン文化財団より助成を受けて活動
2007~2009年度セゾン文化財団より助成を受けて活動
現在、年1回のフェスティバル開催、インプロビゼーションプロジェクト、ワークショップの開催、パフォーマンス等を企画運営し、メンバーそれぞれもアーチスト活動をしている。(2012年2月現在)
CIとは?
コンタクト・インプロビゼーション(CI)とは?
コンタクト・インプロビゼーション(CI)は、「人と踊る喜び」を糧に他者とのコンタクト(接触や関係性)を保ちつつ、「力」「重さ」「意志」などを、言葉を使わずに受け渡しあいながら、力学にも則り、即興で紡ぎだす対話のようなダンスです。生まれる動きは非常に繊細なものから目覚ましいリフトまで様々です。現在の舞台芸術ダンスやコンテンポラリーダンスにおいて、ダイナミックな表現方法・身体トレーニングの一つとして非常に重要な役割を持ってきています。一方、コミュニケーションダンスとも捉えられるこの活動は、ダンサー以外の人たちにも、人と交流する手段として愛され、欧米各地ではジャムと称される、「CIのクラブ」のような場が存在し、スポーツの感覚で楽しめ人気があります。発祥の地アメリカやヨーロッパでは大学の科目として、また、身体に障害のある人との活動、コミュニティーの中に息づく社交的な身体活動としても盛んです。
1972年にアメリカで生まれ、2008年6月には誕生36周年を記念する【CI36】という大きなイベントがアメリカで行なわれ、世界中の注目を浴びました。
http://www.ci36.com/home/
一見、歴史的・身体文化的に日本人には不得意と思われがちなCIですが、そもそも創始者スティーブ・パクストン(Steve Paxton)は、合気道を通した、東洋思想(禅)の影響を強く受け、独自のダンスを模索する中で生れた物をCIとしたとされています。そのことからも、日本人としてのCIの探求は必然とも考えられます。欧米のスタイルを学ぶのみに終わらず、日本人独特のCIの研究、紹介も、今後の重要なテーマと考えられます。今後このダンスは、時代とともに変容し、国や文化に寄り添いながら、最も長い間生き続けるダンスの一つだと思います。単なるダンススタイルではなく、全ての身体表現の基礎になると考
えても良いでしょう。
CIを通して、「五感で感じること」、「自分を知ること」そして「交流すること」ができます。自分・他者・環境・過去・未来・・・全てが、コミュニケーションの対象です。そこからの情報を受け、瞬時に身体で反応していくことでダンスは始まり、繋がります。しかし、これはダンスだけではなく、すべての芸術・すべての人々の活動に共通して、とても重要なことだと私たちは考えます。「自分を表現し、他者を理解する」社会生活の中で、今、人間の力の低下を実感する時、このCIは、基本的人間力を、言語よりさらに深い心のレベルで回復していけるかもしれない、と信じています。
文責:勝部 ( 2011, 1月)